代表挨拶
この度、8回まで行なってきた日本語ディベート選手権を引き継ぎ、参加対象者を台湾の大学生だけではなく、世界に呼びかけ、国際大会を実現するために実行委員会を立ち上げ準備しております。
かつては“Japan No1”の時代にあった経済力に惹かれ日本語学習者が飛躍的に増えたこともありました。現在では、日本の文化が好きだという理由で日本語学習をしている若者が世界中にいます。グローバル化が進む中で、世界は答えのない問題と立ち向かい、私たちはお互いに手を差し伸べあい、共に世界的課題へと挑戦しなくてはならなくなってきますが、東アジアでは国家レベルにおいては複雑な問題を抱えており、実現できていないというのが現状です。
一方、民間レベルにおいては若者を中心にそれらを乗り越えていこうとする兆しが見えています。このような志を持った若者は決して多くはいないかもしれませんが、この未来を担う若者たちは一人一人が本気で日本が好きな人々です。残念ながら、現在、そういった学びを互いに支えあい、大きなインセンティブになっている世界大会は存在していません。
私たちが目指しているのは、単に日本語を話すだけではなく、日本語で互いに議論をするという本当のコミュニケーションを学びあえる場です。日本語という共通言語を使って、討論し、人間関係とコミュニケーションを作り上げていくことです。様々な国の人たちが一堂に会して、合宿形式で寝食を共にすることで、日本語能力、ディベートスキルだけではなく、チームワークを身につけ互いが切磋琢磨する貴重な体験を提供するものにしたいと考えております。
この大会から飛び立っていった学生たちが、日本語を活用した研究、ビジネスを初めとした、さまざまな分野へのリーダーを輩出する世界的ネットワーク構築を目指し、日本語を活用するメンバーが世界で活躍することで、日本や日本語の世界的な地位を向上させることにも寄与できるものだと確信しております。
台湾で2019年2月にみなさまに会えるのを楽しみにお待ちしております。
日本語ディベート選手権国際大会2019台湾実行委員会 上條純恵